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    18、社員代表の弔辞



(文例)
謹んで白玉楼中の人となられた、○○株式会社代表取締役社長○○様の御霊前に、社員を代表して、一言お別れの御挨拶を申し上げます。
会うは別れの始めと申しますが、いまこの悲痛な現実に遭遇し、私どもは為すことを知らぬ有様です。現世の定めとはいえ、ただ無情を怨むばかりでございます。社長は、豪放磊落な御性質で、常に社員の先頭に立ち、敢然と立ち向かい、縦横無尽の活躍をなされました。
その一方、周囲に寛容であり、慈父の如く慕われたことは、広く人の知るところであります。
御功績は枚挙にいとまありませんが、特筆すべきは、時代に先がけコンピュータのソフトウェアーメーカーを創業、すぐれた先明性のもとに、各種システムの開発にいちはやく着手し、業界をリードしつづけた点でありましょう。
そして我が社の基礎を不動のものにいたしました。このうえは、我々社員は一致協力し、社長の御遺徳、御遺業をさらに前進させてまいる決意であります。それを御霊前に固くお誓い申し上げます。
御遺族の皆様方には、さぞ御心痛のこととお察しいたします。
しかし、社長は常に見守っていて下さいます。どうか、お気落ちなさいませんようお願いいたします。
社長、いよいよお別れの時が、やってまいりました。後は私共にお任せ下さり、何卒心やすらかにお眠り下さい。最後に社長の御冥福をお祈り申し上げ弔辞といたします。

   平成○年○月○○日   ○○株式会社 ○○○○

 


葬儀のしきたり
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