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    19、女性からの弔辞



(文例)
○○様、突然のお別れでありましたことに取り返しようのなく心が残り、
私などは自らのご無沙汰が悔やまれて申し訳ない気持ちでいっぱいとなりました。
○○さんがこれまで通りご活躍中であったことに、あまりに信頼をおき過ぎていたようであります。それが突然の悲報を聞き…、○○さんに対してはそれこそたくさんお伺いしたいこともあったのです。日頃から○○さんがわが業界にいて活躍していて下さることを誇りに思い、また自分の支えともしていたものでありました。
本日のお別れに際し、心からよき指導者を失ったという思いにあふれています。
このことはここに参列されましたどなた様の思いも同じでございましょう。○○さんのお仕事を励みとされた人がどんなに多かろうと信じております。
○○さんは生涯をかけて商品開発にご努力され、最も高い完成品をその機能面・技術面において追及なされました。
申しあげるまでもなく昭和○○年には、○○さんの開発された○○が通産大臣賞の栄誉に輝いたことが、言い尽せぬ尊いものとして私どもの前に残されております。
○○さんの先見の明と研究熱心なるお姿は、多くの人々の模範となったと申さねばなりません。この業績のもつ意味は幾重にも深いものでございました。しかし○○さんはいつもさりげなく私どもに接してくださいました。が、そのお話しの示唆に富み、また時にはユーモアにみちたものであったことを忘れ得ません。誠の良識というものに触れたと思っております。また技術者協会に対しては昭和○○年の5月から5年間会長としてこの会の進展に力をお寄せになりました。このこともお礼申し上げます。
御霊前のお写真を仰ぎ、輝かしいご生涯であったことを我が心に銘じて、お別れの悲哀に包まれております。大切な人を私どもは失いました。
今はただお礼を申し上げるのをお別れの言葉にいたします。ありがとうございます。

     平成○年○月○日

 


葬儀のしきたり
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